日頃よりご購読いただき誠にありがとうございます。購読者様お便り第5号になります。今月のお便りは世界遺産登録間近の三内丸山遺跡について書きたいと思います。
(記事作成:菊川光太郎)
世界に認められた三内丸山遺跡とは
先日、三内丸山遺跡に行ってきました。突拍子もないことで、読者の方には「いきなりどうゆうこと?」と思われるかと思います。簡潔にいうと、当店の会長にとある仕事の相談をした時に、「素晴らしいものにふれて感性を磨きなさい」というアドバイスをいただき、時期的に話題でもある、世界遺産として登録間近の三内丸山遺跡を見に行こうという誘いを受けました。
三内丸山遺跡について調べてみると、” 三内丸山遺跡は狩猟や採集を基盤とし、定住生活を実現した実態を示す物証として世界的に認められた ” とのことです。世界に認められる遺跡ということなので、素晴らしいものという漠然としたイメージは湧きます。しかし、その何が認められ、何が素晴らしいのか、ということに関して理解できず、これでは 先ほどあげたアドバイスの真意も、三内丸山遺跡を見ることで得られるとは思えませんでした。しかし 考えていてもはじまリません 百聞は一見にしかずということで、息抜きがてら行ってきました。三内丸山遺跡!
縄文人はコミュニケーション能力が高い ! !
私が一番印象に残ったことは「 縄文人のコミュニケーション能力の高さ 」でした。 コミュニケーションといってもただの人付き合いではなく、人に何かを伝える能力です。 遺跡から発見された「 翡翠などの宝石や土器・石器類」からわかるように、縄文人は広く日本海側の各地と交流し、自分達の衣食住や文化レベルを高めていたらしいです。このことから、おそらくこの時代の誰かが、文字も使わず簡略的な言葉のみで、コミュニケーションをとり、この交流の有用性を伝え、活発に行っていた証になるのではと感じました。
私自身、仕事でもプライベートでもこの記事を書いている最中も、この「人に何かを伝える」ということは非常に難しいと感じています。ましてや、これは縄文時代の話です。お手本となるようなものもがないところから、「これをこうすることでこのような結果になる、だからこれが必要だ」ということを的確に相手に伝え、みなの協力を得て実行に移している。このことを俯瞰的に見ることのできる三内丸山遺跡は、確かに世界に認められるものであり、また、素晴らしいものだと感じました。
私の好きな言葉で、「過去には帽子を脱いで敬意を表し、未来には上着を脱いで立ち向かいなさい。という言葉があります。若干、この心境を伝えきれていない感じがしますが• • •やっぱり難しいですね要は、直接三内丸山遺跡で縄文人の生活を目の当たりにすると、何かしら心境に変化があるかもということです。 7月中に行われる世界遺産委員会で正式に決まる見通しとのことなので、正式発表後には混雑すると思われます。三密を避ける意味でも、早めに三内丸山遺跡に行ってみてはどうでしょうか!?
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